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(株式会社日本M&Aセンター)

M&Aはトラブルがいっぱい そんなときどうする?

好事魔多しといいますが、一見順調に進んでいるように見えるときほど、実はトラブルの種を見逃しており、後でそれが大爆発することが多いものなのです。
それはM&Aも一緒です。
まずよくあるのが、きちんと案件化をしなかったために、後から問題が発覚するケース。
特に多いのが、既存不適格建物、土壌汚染、境界未確定、アスベスト、消防法違反などの不動産に関わること。デリバティブなどの金融のこと。それに税金の追徴、未払い賃金など帳簿に載っていない支払いのことなど。
難しく聞こえますが、これらの多くはちゃんと案件化をしていれば大部分が回避できるものばかりなのです。
問題があるからと言って隠したり、後回しにしたまま、後で実は……とやっても、もう手遅れです。第三者が絡むトラブルは当事者だけでは解決できませんから、売り手買い手ともに知恵を出し合って、十分なシナリオのもとに解決の方法を考えるべきなのです。
最後に、顧客の剥落や社員の離散、店舗や権利の継承など、M&A後の引き継ぎで起こるトラブルです。
これは買い手にとって一番恐ろしいトラブルのため、つい事前に社員の面談や取引先への打診をしてしまいたくなるのですが、それは絶対にやってはいけません。
むしろ最初の引き継ぎこそ、買い手が、社員や顧客にきちんと向かい合って雇用や取引の継続を訴える唯一絶好のチャンスなのです。
最初に自分で汗をかかなければ、やがて何かのきっかけで相手は離れていくものです。
引き継ぎは、売り手と買い手の最初で最後の共同作業です。この共同作業を成功させるよう互いに努力することが、M&A後のトラブルを避ける最善の方法だということを肝に銘じてください。