中小企業のAI活用は、どこまで進んでいるのか

AIを使っている中小企業は、約3割。この数字を見て、多いと感じますか、少ないと感じますか。AIの使い方には、段階があります。

これから試す。導入を検討している。すでに一部で使っている。
自社はどれなのか。

段階ごとの壁と、最初の一歩を、
2026年の2つの調査で確かめます。

目次(この記事の流れ)

  1. 自社は、どの段階?(チェックつき)
  2. 「約3割」とは、どんな数字?
  3. 使っている会社は、AIを何に使っている?(クイズつき)
  4. 段階ごとの、壁と最初の一歩
  5. よくある質問
  6. 最後に、今週の最初の一歩

うちの会社は、どの段階?

AIの使い方は、大きく3つの段階に分けられます。
自分の会社に近いものを、探してみてください。

自社の段階チェック

  • これから試す
  • 導入を検討している
  • すでに一部で使っている

中小企業基盤整備機構(中小機構。中小企業を支援する国の機関)の調査(2026年3月公表、1,647社が回答)は、この3つの段階に分けて、壁を聞いています。

壁と最初の一歩は、段階ごとに、あとで紹介します。
まずは、「約3割」の中身から見ていきましょう。

「約3割」とは、どんな数字?

文章を作る生成AIを、使っている会社の数字

「約3割」は、ChatGPTのような、文章を作る生成AIを使っている会社の数字です。

帝国データバンク(企業の信用調査をする会社)の調査(2026年3月、1万312社が回答)では、
中小企業は32.4%、小規模企業は28.0%、大企業は46.5%でした。

中小機構の調査は、生成AIだけでなく、「AI全般」を聞いています。
導入は20.4%、検討中は18.6%です。
聞き方が違うので、数字は単純に比べられません。

業種や部門でも、差がある

帝国データバンクの調査では、生成AIを使っている会社は、建設が26.4%、サービスが47.8%でした。

中小機構の調査では、AIを導入した会社のうち、その部門で使っている割合は、総務・管理が68.3%、製造・生産が34.9%です。
理由は、調査では分かりません。

自社は、全体の平均ではなく、同じ業種や部門と比べるのが目安です。

使っている会社は、AIを何に使っている?

使っている会社は、どんな仕事に使っているのでしょうか。
クイズで、見てみましょう。

クイズです。一番多い使い道は、どれ?

帝国データバンクの調査で、生成AIの使い道として一番多かったのは、どれでしょう。

  • A: 文章を作る、まとめる、直す
  • B: 写真や絵を作る
  • C: 数字を計算する

答えはA。「文章の作成・要約・校正」

「文章の作成・要約・校正」が45.1%で、一番多い使い道でした。
次が「情報収集」の21.8%、「アイデア出し」の11.0%です。

生成AIを使っている会社の86.7%が、「業務への効果が出ている」と答えています。
(校正は、文章の間違いを直すことです)

使っている会社でも、不安の1位は「情報の正確性」

同じ調査で、不安の1位は「情報の正確性」(50.4%)でした。

生成AIは、それらしい文章を作るので、事実と違うことを、もっともらしく書くことがあります。
確認は、2つです。

  • 数字・日付・社名は、元の資料で確かめる。
  • 出典のURLがあれば、開いて確かめる。AIは、存在しない出典を書くことがあるからです。

段階ごとの、壁と最初の一歩

導入が進まない理由の1位は「高コスト」(46.9%)、2位は「社内のAIノウハウ不足」(42.0%)でした(中小機構の調査)。
ただ、壁は、段階によって違います。

自分の段階から、読んでみてください。

これから試す段階は、「何に使うか」が壁

この段階で一番多い壁は、「具体的な活用場面が分からない」(35.6%)です。
最初の一歩は、報告書や連絡文の下書きから、小さく試すこと。

その前に、1つだけ確かめておきます。
入れた内容が、AIの「学習」(AIをよくするためのデータ)に使われるかどうかです。

OpenAIの公式ヘルプ(2026年10月時点)では、ChatGPTの法人向けプランは、初期設定では使われません。
無料版や個人向けの有料プランは、設定でオフにしない限り、使われる場合があります。

検討中の段階は、「進める人」が壁

検討中の段階で一番多い壁は、「導入を進める人がいない」(32.0%)です。
最初の一歩は、進める人を決めること。

使っている段階は、「ルール」が壁

使っている段階で一番多い壁は、「社内ルールの整備が追いつかない」(25.1%)です。
最初の一歩は、次の3つを決めることです。

  • 入れてはいけない情報
  • 確認する人
  • 使ってよい仕事

よくある質問

Q. 小さな会社でも、使われていますか?

使っている会社は、あります。
帝国データバンクの調査では、小規模企業でも、28.0%が生成AIを使っています。

Q. 無料のAIで、試してもよいですか?

文章の下書きなら、無料のプランでも試せます。
ただ、入れた内容の扱いは、プランによって違います。先に、設定を確かめてください。

Q. どの段階から読めばよいですか?

今の自分の段階からで、大丈夫です。
これから試すなら、下書きから。検討中なら、進める人を決めることから。使っているなら、ルールを決めることからです。

最後に、今週の最初の一歩

自分の段階が分かったら、
今週は、その段階の「最初の一歩」を、ひとつだけ試してみてください。

全部をやる必要はありません。ひとつだけで十分です。

「AIを、使うべき段階なのか分からない」「何から試せばよいのか、決められない」「社内のルールを、どう決めればよいのか分からない」。
そんな段階からでも、自社の業務に合わせて無料でご相談いただけます。

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